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032/■施主の一筆

そもそも建築は一つ一つカタチやサイズ、仕様も違う一点モノの生産品です。外壁のパネル割りで窓サイズなども決まっている住宅メーカーとは違い、建築家との家造りは、まさに1mm単位でコトが進みます。
今回でいえばリビングのカーテンウォールで、甲村氏も僕も当然のようにサッシの枠は見せたくなく、出来るだけ壁内に隠せるように四苦八苦しました。しかし、構造との問題や取り付け時などの問題もあり、甲村氏はサッシの枠はある程度見えてしょうがない!と妥協しました。しかし、私は、「ここはとにかく1mmでも目立たないように隠して!」とお願いをしました。私もある程度の知識はあったし、絶対に出来ないことは引き下がります。しかし、こうした施主の一言が良い建築空間(住み手の快適空間)を創り上げる大きな原動力となっていくのだと思います。そして、施工の大山組も少しでも良いモノにしようと最大限の努力をしてくれます。もちろん施工技術があってなしえることですが。
設計家による建築は使用条件や特殊なコトへの対応が柔軟な方だと思っています。それでもそれを可能とするには、実際に商品を提供してくれるメーカーがあるかどうかにかかっています。いくら金を出しても造れないものは造ってくれません。建築は受注生産ですが、例えばサッシなどは、製作可能寸法であり通常は当然この範囲内で設計をします。しかし、今回はいくつもの特注サイズで、メーカーにお願いして無理やり製作してるため、当然保証はききません。でも、通常の使用で壊れることはないと思いますが、あくまでも施主の正式な了承(一筆)が必要になります。今回の設計ではメーカー保証よりも見え方や使い勝手を優先した承諾では・・・
サッシの規格外サイズ、特殊金具、特注色、
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■和室の折れ戸は枠はステンカラーで稼動する戸はブラウン、白塗りの壁と扉収納時の収納仕上げと色をそれぞれ合わせるため
網戸の規格外サイズ、特殊収納機構、
防火シャッターの改造、
大理石の外部使用、
sDSC01820.gif
■手前が内部階段、水鉢の置いてある奥が外部。同じ大理石を使用し一体感を演出
御影石の駐車場使用、
sDSC01848.gif
■アプローチと駐車スペースを兼ねた外部は、万全を考え3センチ厚の御影石を使用
シラカンバの植栽、
隠蔽エアコンの改造、
sDSC01956.gif
■最適な位置に室内機と室外機を計画するのは苦労しました
特注のスイッチパネル、
などこれらはすべて施主の了承を必要としました。しかし、確認申請はバッチリ!で、当然法律的には問題のない家となっています。

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